タイ旅行(バンコク)で英語は通じる?場面別に解説

2023年10月9日 | アジア, タイ, バンコク, プーケット

海外旅行に行く際に一番不安になるのは「言葉の壁」ですよね。タイではもちろん日本語は通じませんし、欧米とは異なり、英語力のレベルも比較的低いと言われています。

今回は、タイ旅行でどこまで英語が通じるのか、英語が通じない場合にどうコミュニケーションを取れば良いのかを解説します。

タイ旅行で英語は通じるのか?

東南アジアの中にはシンガポールやマレーシア、フィリピンのように英語を公用語としている国もありますが、タイではタイ語を公用語としています。

その結果、タイで英語を話せる人は少なく、英語は通じにくいと言えます。ただし、英語の通じやすさは場所にもより、バンコク、パタヤ、プーケットといった観光地では英語は比較的通じやすいです。さらに、身振り・手振り、翻訳機器を用いるなど方法を工夫すれば、十分コミュニケーションは通じ、タイ旅行を楽しむことができます。

タイ人の英語力

世界112の国と地域を対象とした英語能力ランキングの「EF EPI 英語能力指数(2022年版)」で日本は80位、タイは97位とタイは日本の英語力に劣っています。タイの「非常に低い英語能力」は、同僚とちょっとした会話やメールができないレベルと目安付けられています。

(画像引用:EF EPI英語能力指数2022年版)

タイ旅行で英語は通じるのか?場面別

空港

スワンナプーム国際空港もプーケット国際空港も英語は通じました

税関職員、グランドスタッフ、インフォメーションカウンターなどの空港職員はもちろんのこと、コンビニ店員やSIMカードショップ店員も簡単な英語は通じます。

また、空港の標識は基本的に英語が併記されているので、英語が通じないという心配は必要ないでしょう。

ホテル

(画像引用:The Peninsula Bangkok)

ホテルはランクにもよりますが、英語を話せる人と全く話せない人に分かれます。フロントスタッフは英語を話せる人が多い一方で、ドアマンや清掃員の方は英語が全く通じない人もいました

ドアマンや清掃員に英語が通じなかった際には、英語を話せるフロントスタッフを呼んでもらうか、フロントスタッフを通じてドアマンや清掃員にお願いをしましょう。

ショッピングモール、コンビニ

アイコンサイアム、サイアムパラゴン、セントラルワールドといった大型ショッピングモールの店員とは簡単な英語は通じました

例えば、商品の値段交渉の際に、「How much? (いくら?)」「Buy2 100B (2つ買って100バーツにして)」などといった基礎的な英語は通じます。

インフォメーションカウンターでは、ほとんどの場合英語は通じたので、何か疑問がある際にはインフォメーションカウンターを探すと良いでしょう

カフェ、レストラン

カフェ、レストランのランクにもよりますが、街中の一般的なカフェ、レストランでは英語はあまり通じないと思った方が良いでしょう

注文の際には「This(これ)」などと指差しで注文すると通じやすいと思います。また、辛くしないで欲しいなどの要望を伝える場合には、事前にタイ語をメモしておくか、Google翻訳でその場で翻訳をすると良いでしょう。

観光地

ワットアルン、ワットパクナム、カオサンロードなど有名観光地では簡単な英語は通じます。道を尋ねたり、店員との値段交渉、両替所での換金時に単語ベースの英語は通じました。

時折、英語・日本語でフレンドリーに話しかけてくる人もいますが、不自然に親切な場合には、詐欺の可能性もあるので用心しましょう。

電車

駅のスタッフは英語が話せない人が多い印象でした

ただし、駅の標識には英語が併記され、券売機も英語対応しているので、英語が通じないことはさほど問題ないでしょう。

うめ

筆者の経験として、Khlong San駅の券売機の前で買い方が分からず、困った顔をしているとセキュリティのおじさんが近づいてきて、指差しでチケットの買い方を教えてくれたことがありました。さすが、ほほえみの国「タイ」は親切な人が多いです。

バス

バスの運転手は英語が話せない人が多い印象でした。Google翻訳などで停車駅を聞こうにも運転に集中しているため、コミュニケーションが取りづらいです。他の乗客に質問をするか、Google Maps頼りに移動することになるでしょう。

ぷっちょ

タリンチャン水上マーケットからホテルに戻る際、バスを使いましたが、降車駅に迷いました。幸運にも英語を話せる乗客のお姉さんに助けてもらい、ホテルに戻ることができました。筆者の降車駅が「警察署駅」だったため、何かあったのかと心配されてしまいました(笑)

タクシー

(画像引用:Hotel.com)

タクシーの運転手は英語が話せない人が多い印象ですが、有名観光地・ホテル名を口頭で伝えたり、Google Mapsで行きたい場所を見せれば、大抵の場合は行き先を理解してくれます。また、ぼったくりに合わないようにメーターを付けて欲しい時には「メーター」と言えば理解してくれます。

タクシー利用では観光客が法外な値段を請求されるぼったくり被害も多発しています。ぼったくりに遭わないためにはGrabといった配車アプリを活用することが有効です。

トゥクトゥク

トゥクトゥクはタクシーと同様、英語が話せない人が多い印象ですが、有名観光地・ホテル名を口頭で伝えたり、Google Mapsで行きたい場所を見せれば、行き先を理解してくれます。

トゥクトゥクはタクシーと違ってメーターがないので、乗車前に料金交渉が必須です。その時には「100B(バーツ)」 「200B(バーツ)」などと英語で数字を言えば料金交渉ができます。

英語が通じないタイでのコミュニケーション方法

身振り・手振り

身振り・手振りを積極的に活用しましょう

例えば、食事を注文する時には、メニューを指差して、手で注文したい個数を示すのが有効です。

画像を見せる

物や場所の名前は英語を調べて聞くよりも、画像検索して見せた方が圧倒的に伝わりやすいです。

例えば、スーパーで欲しいお土産が見つからない時には、画像検索をして店員にどこにあるかを尋ねると良いでしょう。

単語ベースで話す

英語を文章で話すと伝わらないことがあるので、むしろ単語ベースで片言の英語を話すと通じることがあります

ぷっちょ

(例1)食事を注文する時には、「This (これ) Two (2つ)」と欲しいメニューを指さしながら注文したり、辛くして欲しくない時には「Not spicy (辛くしないで)」と手でバツ印を作るなどしてコミュニケーションをしましょう。

うめ

(例2)道を尋ねる時には、「Where? (どこ?) ワットパクナム(目的地)」と聞いてみましょう。

ぷっちょ

(例3)値段交渉をする時には、「How much? (いくら?)」と尋ねて、もし1つ当たりの値段が「100B (バーツ)」と返ってきたら、「Buy 2, 150B (2つ買うから150バーツにして) 」などと言って交渉ができます。

若い人に話しかける

若い人の方が高齢者よりは簡単な英語が通じる印象があります。

ホテルの人に頼む

基本的にホテルのフロントの人は英語が話せますし、宿泊客の依頼には応えたいと思っています。言語で困ったことがある際には、積極的にホテルの人にお願いをしてみましょう

例えば、筆者はタクシーを呼ぶ際にホテルの人にお願いをしていました。行き先は確実に伝わりますし、何よりぼったくりに遭う心配がありません。

Google翻訳

どんなに身振り・手振り・単語ベースで話すなどコミュニケーション方法を工夫しても伝わらない場合には、タイ語で伝える必要が出てきます。

その際、活用できるのがGoogle翻訳です。Google翻訳にはアプリ版があり、使用する言語をダウンロードしておくことでオフラインでも翻訳ができるようになります。Google翻訳は文字入力だけでなく、音声入力にも対応しているため、現地の人にマイクに向かってタイ語で話してもらえば、相手の言葉の意図を理解することができます。

また、あまり知られていませんが、Google翻訳は文章をカメラでスキャンすると文章を翻訳してくれる便利機能があります。積極的に活用しましょう。

ポケトーク

(画像引用:POCKETALK)

ポケトークは日本語で吹き込んだ内容を翻訳して、タイ語の音声で相手に伝えることができるため、Google翻訳よりも使い勝手のよい翻訳機器といえるでしょう。

ただし、ポケトークの購入価格は高め目で、タイであれば前に述べた方法を駆使すればコミュニケーションは十分できるので、購入する必要はありません。

タイ語を覚える

ハードルは高いのですが、タイ語を覚えて自分で話すこともタイ旅行でのコミュニケーションには役立ちます。

以下にタイ旅行で役に立ったタイ語をまとめます。

使えそうなタイ語をスマホのメモ帳に保存しておくのも良いでしょう。

日本語タイ語発音(読み方)
こんにちはสวัสดีครับサワッディーカー
ありがとうขอบคุณครับコップン クラップ
美味しいอร่อยアロイ
これはいくらですか?  เท่าไหร่ครับタオライカー?
トイレはどこですか?    ห้องน้ำอยู่ที่ไหนครับ    ホン・ナーム・ユー・ティーナイカー?  
辛くしないでくださいเอาไม่เผ็ดคะアオ マイ ペッ(ト) カー
パクチー抜きでไม่ใส่ผักชีマイ サイ パック チー

まとめ

今回はタイ旅行で場面別に英語は通じるか、タイ旅行で英語が通じない場合のコミュニケーション方法を解説しました。

タイの英語力レベルは日本よりも低いですが、ホテル、観光地、ショッピングモールでは英語は通じやすく、身振り・手振り、単語単位での英語、Google翻訳などを活用することで、あまり言葉の壁を心配すことなく、旅行を楽しめるでしょう。

タイには親切な人も多いですし、言葉の壁を乗り越えて理解し合うのも旅行の楽しさの1つだと思います。本記事を参考にしてタイ旅行でのコミュニケーションを楽しんでいただけたら嬉しいです。

関連記事

タイ旅行(バンコク)で変換プラグは必要?コンセント・電圧事情を解説
タイ旅行(バンコク)で変換プラグは必要?コンセント・電圧事情を解説

海外旅行に持って行きたいスマートフォン、モバイルバッテリー、ドライヤーなどの電化製品。 コンセントの形状や電圧が違うために、『持ってきたのに使えない...』となることもしばしば。 こうしたトラブルを避け、タイ旅行を存分に楽しむために、今回はタイのコンセント事情と電圧事情、変換プラグや変圧器は必要かを解説します。 タイ旅行のコンセント事情と変換プラグは必要か タイで日本の電化製品を使うためにまず確認すべきはコンセントの形状です。 コンセントの形状が異なれば、電化製品のコードを繋ぐことができず、電化製品を使えません。...

プーケットのおすすめ交通手段は?Grabやレンタカーについて解説
プーケットのおすすめ交通手段は?Grabやレンタカーについて解説

プーケットは「アンダマン海の真珠」とも言われるように世界中のビーチ好きから愛されるタイ最大級のリゾート地です。 しかし、プーケットの交通はバンコクと比べて不便であり、タクシー料金も2〜3倍ほど高く設定されています。適切な交通手段を知らないままで行くと、無駄な時間やお金をかけてしまうかもしれません。...