プーケットは「アンダマン海の真珠」とも言われるように世界中のビーチ好きから愛されるタイ最大級のリゾート地です。
しかし、プーケットの交通はバンコクと比べて不便であり、タクシー料金も2〜3倍ほど高く設定されています。適切な交通手段を知らないままで行くと、無駄な時間やお金をかけてしまうかもしれません。
皆さんが自分の旅行計画に合わせて交通手段を組み合わせ、楽しいプーケット旅行ができるよう、今回の記事ではプーケットの各交通手段の利用シーン、乗り方、料金、メリット、注意点などを説明します。
プーケット交通手段①:配車サービス(Grab)
(画像引用:Grab)
利用シーン
主に短距離から中距離の移動。
(街中での徒歩10分以上の移動、街と街の間の移動、ホテルとホテルの間の移動など)
乗り方
事前準備
- アプリをインストール
- アカウント登録:クレジットカードを登録
呼び方
- 目的地を設定
- お迎え地点を設定
- 車種を設定
料金相場・支払い方法
料金相場
- プーケットファンタシーからジャンセイロン:約500バーツ
- ジャンセイロンからカロンビーチ:約480バーツ
支払い方法
- クレジットカードでの支払いがおすすめ。事前にクレジットカードをアプリに登録すれば、降車時に支払いのやり取りをする必要なし!
- 現金での支払いも可能。
メリット
- 安全性:乗車によるタクシードライバーの評価システム、緊急時に助けを呼ぶサービス、車の位置情報を家族や友人と共有する「Share My Ride」のサービスが存在します。
- 料金体系が明瞭:乗車前から料金は確定しており、法外に高い金額を請求されるぼったくりのトラブルを回避できます。(高速道路等の料金は乗車後に追加で請求されることがあります。)
- ドライバーとの会話が不要:アプリで乗車位置と降車位置を指定するため、ドライバーとの会話は基本的には不要です。
- ドライバーの質が高い:乗客によりドライバーを評価するシステムが存在し、評価を上げるためにドライバーも注意して運転します。
- 希望の車種が選べる:Grabでは一般乗用車・一般タクシー、6人乗りの大型車、ベンツやBMWといった高級車、などの車種からお好みで選ぶことができます。
注意点
- アプリ登録に時間がかかる:配車をする前にSMSを用いたアカウント登録と、クレジットカード登録が必要です。
- 本人確認をするためにSMS認証が必要です。日本でSMS認証を済ませておくか、現地のSIMカードを買ってからSMS認証を済ませましょう。
- 効率的な降車のためにはアプリ内決済が欠かせません。降車時に焦らないよう、事前にクレジットカードを登録しましょう。
- 配車のキャンセルがあり得る:運転手の評価が下がるため発生頻度は稀ですが、さらに良い配車案件があった場合など、運転手側の都合で配車がキャンセルされることがあります。複数の配車アプリで運転手を見つけておく、時間に余裕をもって配車するなどの対策をしておくことが無難でしょう。
その他のおすすめアプリはこちら
最も代表的な配車アプリはGrabですが、他にもinDrive / Bolt / LINE MANの3つのアプリが有名です。安く、便利に配車するためにはアプリの使い分けが必須となります。
プーケット交通手段②:メータータクシー
利用シーン
主に空港から街へのアクセス。
街中での待機や流しで走るタクシーの数は少なく、基本的に空港に待機していることが多いです。
乗り方
タクシーは黄と赤のツートーンカラーで統一されており分かりやすいです。
待機または流しで走っているタクシーを見かけたら、手を挙げて止めます。
料金相場・支払い方法
プーケットのタクシーはバンコクのタクシーと比べ、2倍から3倍の値段がかかります。
初乗り2km50バーツ、15kmまで1km12バーツ、15km以降1km10バーツの値段設定です。
参考までに、プーケット国際空港からパトンビーチまでは約900バーツ、プーケット国際空港からカオラックまでは約1900バーツ程度かかります。
注意点
ぼったくりに遭うリスク:配車アプリと異なり、料金は降車時にならないと定まらないため、法外な料金を請求されるぼったくりに遭うリスクは存在します。
リスク回避のためにも、乗車時には必ず運転手にメーターを使うようにお願いしましょう。
プーケット交通手段③: バイクタクシー
利用シーン
パトン、カタ、カロン、プーケットタウンの街中での移動に使うのが便利です。
乗り方
街中で待機中のバイクタクシーがいるので、見つけたら値段交渉をして乗車します。
目印は緑、オレンジ色のベストを着用した運転手と、黄色ナンバーのバイクです。
同乗者もヘルメットを被ることが義務付けられています。事故を防ぐためにもしっかりとヘルメットを被りましょう。
料金相場・支払い方法
街中での移動はおおよそ40バーツから60バーツ、隣街への移動はおおよそ150バーツから250バーツかかります。金額交渉によって値段は変わります。
安全性
- 転倒の危険性:2輪バイクのため4輪のタクシーやバスよりは転倒の危険性は高まります。そのため、ヘルメットを被り、手すりにもしっかりつかまりましょう。
- ぼったくりに遭うリスク:法外な料金を請求されるぼったくりに遭うリスクは存在します。乗車時に料金をしっかり確認しましょう。
プーケット交通手段④:送迎サービス
利用シーン
主に中距離から長距離の移動。
- 空港からホテルまで
- 街と街の間の移動
乗り方
- KlookやKKdayの送迎サービス:KlookやKKdayで「空港送迎」と調べ、空港から行きたい場所までを打ち込めば値段が分かります。サイト上で必要事項を記入して予約をし、後は乗車するだけ。
- アクティビティの送迎サービス:ピピ島ツアーやプーケットファンタシーなどのアクティビティには必ずオプションとしてホテルまでの送迎サービスが付いています。アクティビティの予約時に送迎サービスも併せて予約しましょう。
- ホテルの送迎サービス:ホテルによっては空港までの送迎サービスや、ビーチまでのシャトルバスが運行していることもあります。ホテル予約時にホテルのサービスを確認し、送迎サービスも併せて予約しましょう。
料金相場・支払い方法
プーケット国際空港からAmala Grand Bleu Resortまで送迎サービスで約600バーツ(2400円)、Grabでは約750バーツかかります。
KlookやKKdayなどのサービスから予約すれば、事前にクレジットカードでの決済が可能です。
メリット
- 安価:例えば、空港からホテルまでの移動であれば、上に述べたようにKlookやKKdayの送迎サービスを利用することで、100バーツ単位で安くなることもあります。同様にアクティビティのオプショナル送迎もお得に移動できる可能性が高いです。
- 便利:空港やアクティビティ地点では必ずしも流しや配車アプリで車が捕まるとは限りません。特に夜に移動手段が見つからず彷徨う場合は危険も伴います。送迎サービスでスムーズに移動することは便利で安心です。
- ドライバーの質が高い:送迎サービスのドライバーは専門性が高く、配車アプリで呼んだドライバーよりも運転の質が高いことが多いです。
例えば、僕たちが空港からホテルまで利用した送迎サービスでは、飲料水を提供していただいたり、凸凹道や曲がり角ではゆっくり運転してくれました。
おすすめサービス/アプリはこちら
送迎サービスを予約する際に必要なのがKlook / KKday / Veltra / プーケット旅行センターといったオプショナルツアーサービスです。
プーケット交通手段⑤:バス(スマートバス)
(画像引用:The Phuket News)
プーケット空港から西海岸沿い道路に入り、スリン、カマラ、パトン、カロン、カタビーチなどを経由してラワイビーチまで運行しているスマートバス。空港乗り場はターミナル出口から出てやや離れたところにあります。
また、基本的にプリペイドカードを事前に購入してのお支払いとなります。(現金の場合はお釣りのないように準備が必要となります)
※タイムテーブル、料金、プリペイドカード購入方法など下記HPにてご確認ください。
>> 公式HP:PHUKET SMART BUS
利用シーン
主に空港から主要都市への移動。以下の地点に停車します。
(画像引用:PHUKET SMART BUS)
以下のリンクからスマートバスのバス停の詳しい位置と、スマートバスのリアルタイムの位置を確認できます。
乗り方
スマートバスの停留所を見つけ乗車する。事前にチケットを買う必要はありません。
時間
スマートバスの公式サイトで時刻表を確認できます。
>> 公式HP:PHUKET SMART BUS
(画像引用:PHUKET SMART BUS)
料金相場・支払い方法
どのスポットで降車しても100バーツ。
乗車をしてから現金、QRコード、Rabbit Card(タイのSuicaにあたります)で支払いを行います。
メリット
- 安価:街から街へ移動する際には、他の手段と比較して圧倒的な安さです。例えば、プーケット国際空港からパトンビーチまでGrabであれば900バーツ程度かかりますが、スマートバスでは100バーツしかかかりません。
注意点
- 時間:基本的に1時間に1本しか走っていないため、乗り遅れないように気を付けましょう。また、早朝と深夜ではバスは運行していないため、事前に運行時間を確認してスケジュールを組んでおきましょう。
- 遅延:道路状況によっては遅延することもあり得るため、余裕をもってスケジュールを組んでおくと良いでしょう。
プーケット交通手段⑥:バス(ブルー)
(画像引用:Hotels.com)
利用シーン
主にプーケットタウンから島内主要ビーチへの移動。
以下の地点に停車します。
(画像引用:PHUKET 101)
乗り方
停留所でバスを待ち、乗車します。
時間
午前6時から午後6時まで、30分おきにバスが出ています。
プーケットタウンからパトンビーチまで50〜60分程度かかります。渋滞により到着が遅れることもあります。
料金相場・支払い方法
30バーツ〜50バーツ程度。乗車後に支払います。
メリット
ダウンタウンを拠点として、主要ビーチを回る際には安い運賃で移動できます。
注意点
- お釣り:細かいお釣りがない場合もあります。なるべくお釣りの出ないちょうどいい金額で支払えると良いでしょう。
- 遅延:渋滞によりバスが遅れることもあります。余裕をもってスケジュールを組みましょう。
プーケット交通手段⑦:バス(ピンク)
(画像引用:Hotels.com)
利用シーン
主にプーケットタウンの中での移動。
以下の地点に停車します。
(画像引用:PHUKET 101)
乗り方
停留所でバスを待ち、乗車します。
料金相場・支払い方法
料金はどのルートを利用しても5バーツです。
プーケット交通手段⑧:トゥクトゥク
利用シーン
主に短距離の移動。
- 街中での移動
- 街と街の間の移動
乗り方
街中の主要道路でトゥクトゥクが停まっているので、運転手に声を掛ける。
行き先を告げ、値段交渉をして乗車。
料金相場・支払い方法
プーケットタウンからパトンビーチまで約600バーツ
パトンビーチからカタ・ビーチまで約400バーツ
カロン・ビーチからカタ・ビーチまで約200バーツ
メリット
- 旅の思い出:トゥクトゥクタクシーは日本では体験できないタイならではの移動手段です。旅の思い出としてトゥクトゥクを利用するのは良いでしょう。
注意点
- ぼったくりに遭うリスク:法外な料金を請求されるぼったくりに遭うリスクは存在します。乗車時に料金をしっかり確認しましょう。
プーケット交通手段⑨:レンタカー
利用シーン
- 空港から主要都市までの移動
- 各都市間の移動
- 都市の中の移動
乗り方
- 国際免許の取得。タイの道路で運転するには国際免許の取得が必要です。近くの免許センター、試験場で申請をしましょう。即日発行が可能です
- Expediaなどでオンラインの予約もしくは現地空港での受付。
料金相場・支払い方法
- 3日間4人乗りの場合、10,000円~20,000円
- 支払方法:クレジットカードなど
メリット
- 利便性と安さを兼ね備えた交通手段:プーケットで1つの街のみに滞在するという人は少ないのではないでしょうか。街の間の移動には車やバイクが必須になりますが、タクシーは値段が高く、バスは利用時間や停留場所に制限があります。レンタカーは利便性と安さを兼ね備えた交通手段です。
注意点
- 交通状況:プーケットは道幅が狭く、車やバイクの運転の仕方は荒い人が多いと言われています。また、慣れない道では運転のミスも起こりやすいです。時間には十分余裕を持ち、ゆとりを持った運転をしましょう。
- 駐車場:目的地にたどり着いても、駐車場を見つけるのに30分かかることもあります。アクティビティ先の駐車場を予め確認しておくと良いでしょう。
プーケット交通手段⑩:レンタルバイク
利用シーン
- 空港から主要都市までの移動
- 各都市間の移動
- 都市の中の移動
乗り方
- 国際免許の取得。タイの道路で運転するには国際免許の取得が必要です。近くの免許センター、試験場で申請をしましょう。即日発行が可能です。
- KKdayなどでオンライン予約もしくは空港または街中のレンタルバイク店に直接行き、レンタルします。
- レンタルの際にはパスポートが必要になります。また、多くの店ではバイクを借りる際にパスポートを預けることになります。預けたパスポートは基本的にはバイク返却時に返してもらえますが、パスポートを預けることに抵抗のある方も多いはず。パスポートの代わりに保証金(デポジット)で対応してもらえる場合はそちらの方が良いでしょう。
料金相場・支払い方法
- 1日当たり300バーツ程度
- 支払方法:クレジットカードや現金など
安全性
転倒の危険性:2輪バイクのため4輪のタクシーやバスよりは転倒の危険性は高まります。そのため、ヘルメットをしっかり被るようにしましょう。
メリット
- 利便性と安さを兼ね備えた交通手段:プーケットで1つの街のみに滞在するという人は少ないのではないでしょうか。その場合、街の間の移動は車やバイクが必須になりますが、タクシーは値段が高く、バスは利用時間や停留場所に制限があります。バイクは利便性と安さを兼ね備えた交通手段です。
注意点
- 交通状況:プーケットは道幅が狭く、バイクや車の運転の仕方は荒い人が多いと言われます。また、慣れない道では運転のミスも起こりやすいです。時間には十分余裕を持ち、ゆとりを持った運転をしましょう。
プーケット交通手段<番外編>:ピピ島までの行き方
プーケットの近くには世界一美しいビーチとも言われるピピ島があります。ピピ島までは道路が通っておらず、飛行機も就航していないため、フェリーで行く必要があります。移動、食事、アクティビティを全て含めたツアーへの参加がおすすめです。
まとめ
以上、プーケットでの交通手段をご紹介しました。プーケットはバンコクと比べて交通の便が悪く、無計画で行くと移動で無駄な時間とお金をかける可能性もあります。
今回の記事で紹介した交通手段から、自分たちの旅に合った交通手段を組み合わせ、プーケットで楽しい思い出を作りましょう。
最後にもう一度、プーケットの交通手段をおさらいしておきましょう。
↓ 名前をクリックすると、詳細に移動できるので参考にしてみてくださいね。
◼︎利便性の高い交通手段
◼︎価格の安い交通手段